マクロスの歴史から消された作品
マクロスU
O.V.Aに勢いのあった頃あのマクロスがビデオで続編が発売されました。
もちろんキャラデザインは元祖マクロスの美樹本晴彦さん。
マクロスは同時期にテレビの続編「マクロス7」や
少し遅れて映画として「マクロスプラス」が製作されました。
いまだに根強い人気を持つマクロスですが何故かこのマクロスUだけは
マクロスの歴史上のパラレルワールド状態。
もっと噛み砕いていうと「無かった作品」として扱われています。(笑)
さてマクロスファンの怒りを買い事実上無いもの扱いされたこのアニメ。
本当にそんなに出来の悪い作品だったのでしょうか?

30分作品全6話で発売されていました。
ストリーは単純に説明すると昔のマクロスのリメーク。
ミンメイが今回は敵の歌姫イシュタル。
美沙が地球連合軍のシルビー。
輝がカメラマンのヒビキ。
この話も歌で戦意高揚を図るマルドゥークの歌姫イシュタルが
ふとした弾みでヒビキに出会い本当の愛に目覚め
愛の歌で世界の危機を救う(笑)というもの。
それにお決まりのシルビー、イシュタル、ヒビキの三角関係で
最後の愛の勝利者は冴えない軍人だったシルビー。
シリーズ構成も富田祐弘さんで元祖と同じ。
キャラも美樹本さんがデザインして
ご本人も1話と3話のレイアウト修正を若干やっており
作画のばらつき具合もテレビシリーズと一緒。(笑)
1、3がまあまあ、4、5が上出来、2、6が問題外という
とてもバラエティに富んだ作画でした。(爆)
でも個人的にはこのアニメ大好きでした。
マクロステレビシリーズからの美樹本さんのファンでしたし
作画陣のハチャメチャさも「ああ、マクロスだ〜」と思えました。
具体的には4話の作画監督の荒木英樹さん。
昔のマクロスのテレビシリーズに動画で名前を連ねていて
お名前は存じ上げていました。
マクロスUでは荒木さん風美樹本キャラのティストを全面に出し
とても面白い作画を見せてくれました。
美樹本さんの絵は中途半端に真似ると本当に崩れてしまうほど
繊細な線の絵なのですがそれを壊して
俺流マクロスの絵を見せてくれました。
元祖マクロス自体がそういう作品だったので私的には満足しました。
5話の作画監督の大張正己さんも
俺流解釈で暴走し面白いノリの作画を見せてくれました。
大張さんはその後オリジナル方面に走っていますが
金田さんと同じで他人の作品を手掛けるとピリッとした
スパイスのようにとても良い味を出すのですが完全オリジナルだと
ゲップが出そうな作品になってしまいます。
アニメーターとしてはとても優秀な方のだから
ご本人のオリジナルキャラデザインだけは
勘弁して欲しいです。どうしてオリジナルデザインだと
スマートに行かないのか不思議ですよね。




これは3話のイシュタルですけれど止めセルの髪なびきなので
美樹本さんのカラーよく出ていますよね。
そういえば3話の絵コンテってよしもときんじさんだったな〜。確か。












大張さん流ヒラメ顔イシュタルですがこういう解釈は嫌いで無いです。
やっぱりオリジナル描くより他人のキャラを描く方が光っているよな〜。
大張さんの絵の質って…。


































5話に出てきたテッカマンブレードのキャラ。
こういう遊び心も嫌いでは有りません。





ここから下3枚が6話のスペシャルエンディングです。
本編にこんなのどかな表情のイシュタルはほとんど出てこなかったので
個人的には非常に好きですね。笠原弘子さんの繊細な感じの声も
合っていたと思います。







これが1話のシルビー

これが3話のシルビー

これが5話のシルビー
こうして見るとマクロスUって作画レベル高かったような気もしますけれど・・・。
でもマクロスファンには人気無いアニメだったんですよね〜。(笑)
本家マクロスだって相当作画はばらついていたのに・・・。
続編製作は難しいですよね。ファンの中に第一作の
良いイメージだけ膨れ上がっているから。
でもマクロス7が正当なマクロス続編って言われるのは嫌だな〜。
「俺の歌を聴け!」なんて言われたら張り倒しそう。(笑)